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「雅」

10月31日（火）

一日中、曇り空。
私の気分と似ていた。

町田LIBROにて、『論理哲学論考』と『哲学探究』を購入。

10月30日（月）

事実と嘘の間を移動するコトバ。
利己的な嘘はいけない。
演じてはいけない。

10月30日（日）

『読書する娘』の続きを描いた。

10月28日（土）

風邪をひいた。
狭い部屋の中をうろうろし、本棚の整理。

10月27日（金）

時代と環境の経験的な影響。
汚れた白い紙。

知りたいのは、純粋な論理構造・・・

10月26日（木）

アキレスと亀。
深くなる落とし穴。
誤解、錯覚・・・

10月25日（水）

ひとつの時は満ちた。
Blue Grayのカンヴァスに、ウルトラマリンの線を刻んだ。

「・・・其決果ノ好悪ハ只天ニ御座候」

10月24日（火）

一畳のホットカーペット。
それだけで、小さな部屋は暖かくなった。

10月23日（月）

1.8mmと1.2mm。
ゆで時間の差は５分。
それは、大きな違いかもしれない。

10月21日（土）

始発を待つ、プラットホーム。
ベンチに座っていた私の側に、じっとこちらを見ている猫がいた。
近づこうとすると、猫はのろのろ逃げてゆく。
私がベンチに戻ると、猫も戻ってくる。

いつも、そんなことの繰り返し・・・

10月20日（金）

紀伊國屋にて、二冊。
ウィトゲンシュタインとハイデッガー。
財布が悲鳴を上げた。

10月19日（木）

朝。
眠りの後の、わずかな時間。
線の感覚が動き始めた。

10月17日（火）

有隣堂にて、六冊。
LIBROにて、五冊。
買い過ぎた。
哲学は、病気に似ている。

「アトムの光」と儚さ・・・

10月16日（月）

『そらの庭』

10月15日（日）

帰ってきた。
とても遠い場所へ行っていた気がした。

10月14日（土）

末席で、進行してゆく物語をじっと見つめていた。
ささやかな灯が、いつまでも輝き続けることを、私は天に願った・・・

10月13日（金）

涙が出るほど、やすらかな夜。

10月12日（木）

振り返れば、必ず歩いてきた道がある。
人のために流した汗と涙は、きっと花を咲かせるだろう。

「一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなく、われわれが与えたものである」　ジェラール・シャンドリ

10月11日（水）

力を失ってしまった。
自然の移ろいが見えない。
情報に溺れ、気づくことを忘れてしまった受動的な存在。

すごい試合だった。
挑戦者の魂は、リングに消えた。

10月10日（火）

見上げれば、月がある。
雲に隠れていても、月はそこにある・・・

10月9日（月）

尾形光琳『八橋蒔絵螺鈿硯箱』
箱という空間に秘められた造形を知った。

10月6日（金）

環境の呪縛。
カントの矛盾・・・

10月5日（木）

三冊の物語を買った。
児童書の棚に置かれていた白い本。

10月4日（水）

その絵には、純度の高いバーミリオンが必要だった。

10月3日（火）

機械の音だけが鼓膜に響く。
冷たく広い建造物の中。
何もない場所で、ゆっくり本を読んだ。

10月1日（日）

四年に一度の宴は終わった・・・

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