2002年4月

空を隠す雲・・・

4月30日（火）

眠気覚ましに飲むコーヒーは、苦い。

4月29日（月）

今日の一枚。

4月24日（水）

十六メートルの距離を、数十分かけて歩いた。
雪舟筆『山水長巻』を味わいながら。
旅するような、映画を観るような感覚。
意識が時間を生み、その密度を変える・・・

4月23日（火）

木洩れ日とギターの音色が波打つ。
ロドリーゴの曲には、午後の太陽がよく似合う。

4月22日（月）

なぜか解らないけれど、印象に残っている絵がある。
石畳の街、空気の記憶とともに思い出す・・・

4月21日（日）

朝、オーブンで焼いたパンとコーヒー。
夜、Charlie Parker のアルトサックス。

4月19日（金）

ヘリゲル『日本の弓術』。
弓を離れた矢が、吸い込まれるように的を射た光景を思い出した。

4月18日（木）

「視ること、それはもうなにかなのだ。
自分の魂の一部分あるいは全部がそれに乗り移ることなのだ」　梶井基次郎

4月17日（水）

新しく建てられた家の中を、眺め歩いた。
外を吹き抜ける強い風、微かに揺れる大きな窓、白い壁を照らす暖かな灯り・・・

4月16日（火）

一枚の絵を見て、すべての人が同じ音を感じたとしたら、絵と音楽は等価になる。
「続きが見たいか」ある声は問う。私は頷いた・・・

4月15日（月）

Safflower Oil、MACALLAN

4月13日（土）

LE GRAND BLEU
深く碧い世界、憧れ、眠りゆく鼓動。
彼らは何処へ還るのだろう・・・

4月10日（水）

インスタントコーヒーの空き瓶は、筆立てにちょうどいい。

4月9日（火）

ラジオから聴こえてきた『Calling You』。

4月8日（月）

隠れた構造、croquette、天絵楼。

4月7日（日）

映像の中で、青と白が融合していた。
パルテノンの朽ちかけた柱は、いまも世界の秩序を支えている・・・

4月6日（土）

葡萄の影、しゃべる熊、私と私の環境。

4月5日（金）

電車に乗らずに歩き、写真を撮らずに絵を描くように・・・
自然との対話、生きる感覚。

4月2日（火）

午後、横浜美術館へ。
ガラスケースに覆われていた『La dama con l'ermellino』。
コレクション展にあったサージェントの絵。
手早い筆跡が、眼に映らない要素までも封じ込めていた・・・