過去の日々 > 2003年6月

6月29日（日） 朝のやわらかな光の中、サンタンジェロ城のテラスからローマを眺めていた。暗い螺旋通路を内奥にもつ足元の建造物は、巨大な生き物のように眠っている。眼前で背中を向けて横たわる「ROMA」という感覚に、私は未だ決定的な差異を感じない・・・ 6月28日（土） まだ涼しい空気が漂う午前9時、ヴィラ・アドリアーナへ入った。 乾いた褐色の石造物、緑の水が揺れる細長い人工池Canopo、 円柱の台座、女神像、そして神殿。 時折暑さを逃れ、日陰で本を読む。皇帝の宮殿、ふたつの図書館を歩き、島の離宮へ辿り着く、この道順を私は選んだ。 柱廊と池に囲まれた円形の小さな島には、かつて建物だった壁が見える。陽は高く昇り、緑に包まれたこの別荘を、夏の時間が流れていた・・・ 6月27日（金） Scuderie del Quirinale、ヴィア・ジュリア、 深緑の蔦が滝のように道を横切るFarneseのアーチ。 ボルゲーゼ公園での午睡、近代美術館。 6月26日（木） Musei Vaticaniで過ごした一日。 四度目のPantheon。 6月25日（水） treno ragionaleに乗って、Romaへ Villa Medici、アングルの絵とデッサン。 Santa Maria della Vittoria、ステンドグラスから降る陽光を浴びたベルニーニの彫刻。 Galleria Borghese、Raffaello『Dama con liocorno』。 ピンチョの丘から広がる夕暮れのローマ。 6月21日（土） 未だ薄明るい夜の時間、ドゥオーモの扉に背をもたれ坐っていた。 すると、大通りから楽隊が現れ、演奏を広場に響かせた。 6月19日（木） BRUSCHI、presentazione。 6月17日（火） 夜10時過ぎ、図書館を出て共和国広場の書店に寄った。 さっきまで図書館で読んでいた、売っているはずのない古い本が置かれていた・・・ 6月14日（土） 虚空、島、夢・・・ Museo dell'Opificio delle Pietre Dure 6月12日（木） Uffizi、新たな場所へのlettera。 6月10日（火） Galleria Palatina、間近に掛けられていたRaffaello。 あるDott.ssaの名前。 6月5日（木） ふと立ち寄った図書館で、尋ねた一冊の本。 そこから始まった・・・

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