8月31日（水）

あえて不安定な構図にして、背景の密度で均衡させるつもりだった。
しかし、空間は生き物のようにうごめく・・・

8月30日（火）

蜜陀絵、荏油＋PbO。

8月29日（月）

夜、プリンを食べた。
幼き頃の、安らかな時間・・・

8月28日（日）

ビクトル・エリセ監督『マルメロの陽光』届く。
マルメロの実を、描いてみたいと思った。

8月27日（土）

探していた天使は、修復中で見られなかった『Tabernacolo dei Linaioli』の一部だった。
聖母子のまわりで楽器を奏でる十二人の天使。
今度サン・マルコ美術館を訪れたら、この絵に会えるだろうか・・・

8月26日（金）

草木も眠る丑三つ時、買いに行ったグレープジュース。
墓地の横道を歩いていると、足もとに影が飛び出した。
白い猫だった・・・

8月24日（水）

テンペラを試してから、ワイエスの絵を眺めると、以前とは別の質感が見えた。
ふっとシャルトルの大聖堂が、車窓の向こうに現れた時を思い出した・・・

8月23日（火）

昔歩いた道を、今再び歩き、いつかまた歩くだろう・・・

8月22日（月）

Cesare Brandi 『Teoria del restauro』の邦訳を読む。

8月18日（木）

『The Family of Man』（Created by Edward Steichen）届く。
写真が伝えるもの・・・

8月16日（火）

絵画は、すべて抽象表現である。
「どんな絵を描いているか？」の問いに、「抽象画」という答えは成り立たない。
抽象を緊密に組み上げることによって生まれるリアリティ。それが写実・・・

8月15日（月）

多様な建築が混在する三渓園。
有楽斎の茶室の傍らに、置かれていた石棺。
「ET IN ARCADIA EGO」そして「遠慮してはいけない」と、老人が教えてくれた。

8月7日（日）

モチーフを選ぶ必然。

8月6日（土）

現代の眼では、歪んだ事実しか見えない。
負の爪跡に、私はどう向き合えばよいのか・・・

8月4日（木）

絵にも呼吸のリズム。
争いは、利害が均衡するまで終わらない・・・

8月3日（水）

アナタースとルチルの光触媒活性の違い。

8月2日（火）

複素関数の虚ろな数。

8月1日（月）

屋根裏の哲学者や草庵の仙人。
今も何処かで、彼らは悠久の思索に漂っているのだろう・・・