12月29日（金）

ウィトゲンシュタインの日記

12月28日（木）

『武士の一分』、フィルムを透過した光の息づかい。

12月25日（月）

「この色を何と呼ぼうか・・・」
そう思った時、色の名は生まれる。

12月24日（日）

近所の洋菓子屋のケーキ。

12月22日（水）

油彩画の技を支える五百年以上の知恵。
解決法はそのなかに、きっと在る・・・

12月21日（木）

flaxの花、リネンとリンシードオイル、北方の技法。
人工的な素材は不純物が少ないぶん、存在の味わいも少ないのだろう。

12月20日（水）

ファン・エイクの画集、眼福。

12月19日（火）

『青い太陽』を、まだ見ていない・・・

12月16日（土）

新大陸からcochinealの赤が来たとき、ラファエロはもういなかった・・・

12月14日（木）

運ではなく縁。

12月13日（水）

或る資料閲覧室、学食のオムレツライス。
ギャラリーに数十個置かれていた、真鍮の小箱を覗く装置。
鮮やかに切り替わる細密な光景は、多様な想いを駆り立てた・・・

12月12日（火）

時々、てんとう虫が飛んでくる。
赤い半円球に、いつかの記憶をのせて・・・

12月11日（月）

腐らず、枯れること。

12月10日（日）

意図的につけた古色は、時間と調和できないかもしれない・・・

12月9日（土）

絵の重心は、人の気配のようなもの・・・

12月7日（木）

強いフォルム、笑う壺。

12月5日（火）

eneloop、写楽、drappeggio。
澄んだ絵を・・・

12月4日（月）

Ralph Mayer 『The painter's craft』届く。

12月1日（金）

三百年前、イチョウは長崎からヨーロッパへ渡った・・・