11月30日（火）

焦りつつ紅茶を飲む、シーボルトな朝。
頓狂な夜。

11月28日（日）

マントに群青、誰でも月を知っている。

11月27日（土）

「時分の花を誠の花と知る心が、真実の花になほ遠ざかる心なり」（『風姿花伝』第一）

11月26日（金）

応挙の「松に孔雀図襖」を玩味し、有便堂で筆を買ふ。

11月23日（火）

ラジオから「自分ならできる」と唱える声。

11月21日（日）

グールドの名を、ついついグルードと言ってしまう。
チェーザレをチェザーレと言ったり、もう直らないだろう…

11月20日（土）

ラファエロの素描をトレースして彩色を試みるが、思うようにいかぬ。

11月19日（金）

金山寺たまり醤油

11月18日（木）

「いい絵さえ描けば　食えると思っていた　食えるなどという言葉は考えたことがない　ただ自然とそうなると思っていたのである　それは一つの信仰であった　そう世の中を信じたのか　そう自分の芸術を信じたのか　それは知らない」（『宮芳平自伝』より）

11月16日（火）

螺旋の塔へ

11月15日（月）

刻印を打つ深さ。

11月13日（土）

金箔を二回以上置くなら、一回目は乾き過ぎくらいで磨け。

11月7日（日）

駅内のロンドン酒場

11月5日（金）

不明瞭な紋様の中に型を見つけ、整列させよ。

11月2日（火）

視座を合わせること、夜中の原稿、una fortuna nella disgrazia。

11月1日（月）

白いグラフィートには白い卵黄を。