2001年3月

Life
全速力で。

3月30日（金）

深夜、カレーとパン。
春の雪。
海の向こう・・・

3月28日（水）

八分咲きの桜。
生きているという緊張。

3月26日（月）

傘と手袋。
生成と忘却。

3月25日（日）

寂しげだった桜が、白い衣を纏ってゆく。
やがて、眩しいほどの輝きを放つだろう。
そして私を、沈黙させる・・・

3月23日（金）

Maillol 『地中海』のように・・・

3月22日（木）

「見る処花にあらずといふ事なし。思う所月にあらずといふ事なし」　芭蕉

それでいいと思う。
でも、私は確かな形として創り出したい。

3月21日（水）

意識の中で、カチッと音が鳴り、歯車が動き始めた。
時が逃げてしまう前に・・・

3月20日（火）

猫が、窓の下に来た。
冬の間見かけなかったけれど、元気そうだ。
過去も未来も、猫は考えていない。
猫には、今だけがすべて。

桜並木を、自転車で通り抜けた。
風に吹かれ、浮遊物のように漂っている気がした。

3月18日（日）

虚構という呪文が解けるまで、沈黙だけが唯一の返事・・・

3月15日（木）

線は夢みる。

3月14日（水）

部屋の隅で、ユッカが枯れそうになっていた。
放っておけば、何もかも枯れてしまう・・・

3月13日（火）

映画を観て、涙がこぼれそうになったことが一度だけある。
まだ、高校生だった。
言葉そのものに魅かれはじめたのは、その頃だろうか。

苦しみ。
非回帰性。
負の感情。

3月12日（月）

落ち着けば、見えてくる。

3月10日（土）

幾万冊の書物、膨大な知識。
そんなものより、自分の思想をもつこと・・・

3月6日（火）

ジャック・デリダと言葉。

3月5日（月）

語るべきことが重なり合って、出口をふさいでしまう。

魂に刻みつけたものは、自分でしか消すことができない。
それに気づいたとき、人は孤独を知る・・・

3月4日（日）

『BOUNCE』と『GLADIATOR』を観た。
映画は、旅と似ている。

ドーナツとコーヒー。
チーズと琥珀色のScotch。
束の間の逃避。

3月3日（土）

掃除、洗濯、昼寝・・・
転げ落ちるように陽が沈んだ。