夏の砦。
夏の砦。
8月31日（金）
歌声に酔い、夏は終わる・・・
8月30日（木）
西荻窪で骨董品を眺め歩いた。
古いものはあっても、よいものはなかった。
8月29日（水）
それが眼の前に現れたとき、気づくことができるだろうか。
8月28日（火）
ぼんやり考えていた。
散歩をした。
絵を描いた。
夜風のつめたさにだけ、現実を感じた。
私には、「重さ」がない・・・
8月19日（日）
朝、『千と千尋の神隠し』。
思い出そう、忘れているものを・・・
8月18日（土）
森に戻ってきた。
8月17日（金）
暗い部屋で見つけた、金子みすゞ。
チェチリア、『白貂を抱く婦人像』
8月16日（木）
すれ違う言葉。
私の中の歳月が、霧のように拡散する。
「心にダムはあるのか」
男は叫んだ・・・
兼常清佐随筆集『音楽と生活』
堀田善衛『美しきもの見し人は』
須賀敦子『ミラノ霧の風景』
水泉園にて、うなぎ。
8月15日（水）
帰省。
忘れていた、祭りの音・・・
8月13日（月）
花を一輪描き、一日が過ぎた。
「才能が足りない＝努力が足りない」
8月12日（日）
おいしいカレー。
おいしいものを食べると、うれしくなる。
だから、料理は上手い方がいい。
私が小さかった頃。
祖父は、はじめてカレーを食べたときの話をしてくれた。
それをどんな気持ちで聞いていたのか、憶えていない。
いつだろう、私がはじめてカレーを食べたのは・・・
8月11日（土）
『ヴァルパンソンの浴女』の模写を始めた。
Lamp Blackの青み。
8月9日（木）
影の上に光を重ねてゆく緊張。
限りなく、線をなくしたデッサン。
8月6日（月）
深夜、『Sabrina』を観た。
モノクロームのやわらかな映像。
心温まる脚本。
映画って、いいものですね・・・
8月5日（日）
自由の空から届いた、ひとつの報告。
やがて旅立つ鳥を、私は眩しい想いで見上げた・・・
8月4日（土）
繰り返しているうちに、何か掴める瞬間・・・
8月3日（金）
カンヴァスを四枚つくった。
地塗りは、膠の質に左右されるようだ。
まだまだ、思い通りにいかない。
8月2日（木）
ぼんやりと、いわしが焼けるのを眺めた。
青い炎が音を立て、橙色に煌めく。
気持ちの焦りは消えていった・・・
見えるもの。
8月1日（水）
失敗の連続。
落ち着けば、出口は見つかる。
静かな夜。
昔のように、寝ころんで、ベートーヴェン『交響曲第３番』第２楽章を聴いた。